室生犀星の俳句

としよりの居眠りあさき春日かな     漁眠洞

(としよりの いねむりあさき はるひかな)

春雨や朽木にやどる蝶一つ     漁眠洞

はるさめや くちきにやどる ちょうひとつ)

春待つや生きのびし人の息づかい     漁眠洞

はるまつや いきのびしひとの いきずかい)

うすぐもり都のすみれ咲きにけり     漁眠洞

(うすぐもり みやこのすみれ さきにけり)

青梅の臀うつくしくそろひけり     漁眠洞

あおうめの しりうつくしく そろいけり)

蝉一つ幹にすがりて鳴かずけり     漁眠洞

せみひとつ みきにすがりて なかずけり)

炎天や瓦をすべる兜蟲     漁眠洞

えんてんや かわらおすべる かぶとむし

ひとりねの枕にかよへ秋の風     漁眠洞

(ひとりねの まくらにかよえ あきのかぜ

日の中の水引草は透りけり     漁眠洞

(ひのなかの みずひきそうわ すけりけり)

わびすけのくちびるとけて師走かな     漁眠洞

(わびすけの くちびるとけて しわすかな)

わが家には菊まだのこるしぐれかな     漁眠洞

(わがやには きくまだのこる しぐれかな)

小春日のをんなのすはる堤かな     漁眠洞

こはるびの おんなのすわる つつみかな)

行く年や葱青々とうら畠     漁眠洞

ゆくとしや ねぎあおあおと うらばたけ)

さびしく大きいつららなめて見る(自由律)     漁眠洞

(さびしく大きいつらら なめてみる)

あんずあまそうなひとはねむそうな(自由律)     漁眠洞

(あんずあまそうな ひとはねむそうな)

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最高に好き(☆☆☆)かなり好き(☆☆)好き(☆)どちらともいえない好きではない(★)俳句の意味が分からない
日の中の水引草は透りけり
蝉一つ幹にすがりて鳴かずけり
としよりの居眠りあさき春日かな
わが家には菊まだのこるしぐれかな
春雨や朽木にやどる蝶一つ
春待つや生きのびし人の息づかい
わびすけのくちびるとけて師走かな
小春日のをんなのすはる堤かな
行く年や葱青々とうら畠
うすぐもり都のすみれ咲きにけり
青梅の臀うつくしくそろひけり
あんずあまそうなひとはねむそうな
ひとりねの枕にかよへ秋の風
さびしく大きいつららなめて見る
炎天や瓦をすべる兜蟲