十六夜いざよいはわづかに闇のはじめかな 芭蕉
名月めいげつや池をめぐりて夜もすがら 芭蕉
此の道このみちや行く人なしに秋の暮 芭蕉
白露しらつゆもこぼさぬ萩のうねりかな 芭蕉
秋深き隣となりは何をする人ぞ 芭蕉
秋風の吹けども青し栗くりのいが 芭蕉
稲妻いなづまに悟さとらぬ人の貴たっとさよ 芭蕉
荒海あらうみや佐渡に横たふよこたう天の河あまのがわ 芭蕉
蜘蛛何くもなんと音ねをなにと鳴く秋の風 芭蕉
起おきあがる菊ほのかなり水のあと 芭蕉
野のざらしを心に風のしむ身かな 芭蕉
菊の香かや奈良には古き仏達 芭蕉
物いへば唇寒くちびるさむし秋の風 芭蕉
吹き飛ばす石は浅間の野分のわきかな 芭蕉
芭蕉野分ばしょうのわきして盥たらいに雨を聞く夜哉 芭蕉
道のべの木槿むくげは馬に喰はれけり 芭蕉
蛤はまぐりのふたみに別れ行く秋ぞ 芭蕉
青くてもあるべきものを唐辛子とうがらし 芭蕉
朝な々々あさなあさな手習すヽむてならいすすむきりぎりす 芭蕉
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